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出版社と書店員

19日付けの日経MJの記事から。「書店員味方にする出版社」と題して、宝島社のプロモーション戦略が語られている。以下、記事からの抜粋である。

「全国有力書店の社員と書籍の取次担当者を東京に招き、雑誌をつくる印刷現場の見学や、雑誌編集長と対談する場を提供する視察ツアーを開催しているのだ。・・・書店の若手スタッフには女性が多い。そこで「Sweet」など同社の雑誌によく登場するファストファッションの店に案内して、実際に買い物を体験してもらう機会まで用意している。」

なるほどといった内容である。一般の流通対策では別に珍しくもない販売前線でのスタッフへのインセンティヴ策も、出版業界では異例なことになるのだ。それほど、出版業界自体が特殊な業界であり、古い体質を持っていたのかもしれないが、さすが宝島社のマーケティングプロモーション戦略は的を射ていると思う。ある意味、インターナルマーケティング一種かもしれない。販売者が、自社のファンでなければものは売れないということだ。書店店頭でも、書店員に勧められたりしたら、衝動買いなんてあるかもしれないのだ。

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