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グリーンゾーン見ました

主演マット・デイモン、監督ポール・グリーングラスのコンビによるイラク戦争を題材にした映画である。このコンビは「ボーン・シリーズ」を2作ともにした間柄である。その2作も大変面白かったが、今回の作品もいきつかせないほどの2時間であった。見て損はしない映画である。ストーリーは、イラク戦争終結後、アメリカによる大量破壊兵器を巡ってのもの語りである。結局、兵器を見つけ出すことができなかったが、この映画に描かれているような理由でそうなったとしたら、ブッシュ大統領の判断は(もちろん、それに賛成票をあげたイギリス、日本も含め連合国側すべての国も含めての)、未曾有の大馬鹿もの判断だったと歴史は後世断定するであろう。ただ、それで亡くなったイラク人、アメリカ人の方々の気持ちが癒されるわけではないが。

しかし、こういう映画を見ると、アメリカというのは懐の深い国であるとしみじみ思う。ある意味、自国のミスを披露しているわけであるから、たとえその理由が何だとしても戦争で親しい人を亡くした国民には耐え難い思いを与えるといったことになるであろう。それでも、正義とはなんだ、何のために命をかけて戦場に赴くのか。イラク戦争の後遺症がベトナム戦争のように本格化する前ではあるが、重たいテーマである。

平和ぼけしている日本人(私を含めてであるが)には、しっかりと現場での物語を見据えるいい機会とも言える。普天間の問題が政権を揺るがしているが、本当に現場をみた、理解した上での論争になっているか、疑問の残るところである。個人的な意見は、キャンプシュワブにある程度の設備を移動するのが最もベターか。日米安保の見直し=日本独自の自衛論は、周辺国との関係上、難しいと思う。また、命をかけて守る人がいる以上、彼らの声を最大限尊重しなくてはならないであろう。(シビリアンコントロールを否定するわけではない)

映画としても、歴史のある断面としても大変興味深かった。お時間あったら、損はさせません。

今日、移動中のJRの列車の中に警察官が2名、巡回をしていた。初めて、警察官を見た。電車って、鉄道警察でなかったのか?(もしかしたら、そうだったのかもしれないが、見た目は普通の警察のように見えた)映画を見た後だったので、少し敏感になっていたのだろうか。

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